Res1 引用 |
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基本的には真空管もトランジスタも「音量を上げる」のが目的だと考えてください。エレキギターから出た音は小さすぎて、そのままだと音量が足りないので、スピーカーとの間にかまして音量を上げるのがアンプの役割です。プリアンプでは音質を調整して、パワーアンプで増幅するという感じになっています。
むかーしむかしは真空管しかなかったのでアンプ類はすべて真空管を使っていましたが、高効率のトランジスターが開発されてからは世界が変わりました。特にパワーアンプではできるだけ低電力で高出力をかせぎたいので、効率のよいトランジスターを使うことが主流です。真空管で同じ音量を出すには、真空管を何段にも接続しないといけないので、電力は食うし発熱もすごいのです。
変わってプリアンプでは音質を重視したいので、昔ながらのまろやかな真空管サウンドが使われることも多いです。トランジスタに比べ、真空管のほうが入力過多(オーバードライブ)になってしまった状態での音の変化がまろやかです。これは真空管内での電子の動きとかとも関係があるのですが、反応速度がゆるやかな雰囲気です。対してトランジスタは音の入力に対して反応速度がはやいので、鋭い雰囲気の音になる傾向があります。(「反応速度」は人間が感じることのできるような時間単位ではないのですが、音質に表れてくるものです。)
真空管とトランジスタの違いはほかにもあるんですが、文章だと説明しにくいのでこのくらいにします。興味があれば研究室に質問に来てもらえれば、いくらでも説明しますよ。 |